稲妻鑑賞
凄い雷でした。
「The Lightning Field」 by Walter De Maria
食事をしに自宅に帰るとほどなくして、すごい雨と雷が。
空のあちこちで稲妻が見えます。
あまりの綺麗さに、部屋の電気を消して家族で稲妻鑑賞を楽しみました。
ムスメが図書館で借りてきた本に登場するカミナリ様とか、稲妻マークを分からないようだったので、教えるのに丁度良い機会になりました。
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(以下はアート豆知識)
稲妻といえば。
W・デ・マリア(Walter De Maria)の「稲妻の平原」(原題The Lightning Field)というランドアート作品を思い出しました。
ランドアートとは、僕の解釈では「地球そのものを素材とした芸術」。
ロバート・スミソン(Robert Smithson) 作「スパイラル・ジェティ」」(Spiral Jetty)
マイケル・ハイザー(Michael Heizer)の「ダブル・ネガティブ」(Double Negative)
クリスト(Christo)の「アンブレラ・プロジェクト」(The Umbrellas)
同じくクリストの「ランニングフェンス」(Running Fence)
など、写真を見るだけでワクワクするような、芸術というよりも大人の壮大なイタズラって感じの作品が沢山あります。
「稲妻の平原」は中でも秀逸。
アメリカニューメキシコ州の、砂漠の一角の雷の多発エリアに、約6mのステンレス製の誘雷ポールを67m(220フィート)間隔で400本、格子状に並べただけ。(だけとは言え、芸術作品にしてはすごい労力と資金を必要としますが)
当然、ますます落雷を誘発するのですが、落雷を見せることだけが目的ではなくて、砂漠という無限に広がる空間に抽象的なグリッドをもちこむことで、緊張感のある空間体験を起こさせる狙いがあるとのことです。
こんなのも一種の作家無きランドアートかもしれません。「でっかい風車」