見学会に行ってきました。
友人の建築家・板野君の処女作見学会に招待してもらいました。
※
「処女作」
ちょっと淫靡な言い回し。
文字通り、創作に関わる人間の一番最初の作品。
それは、その結果がどうあれとても大切なもの。今後の方向性を示す、最初の一歩。
ちなみに僕の独立処女作は、「菓子工房はないちもんめ」です。
やはりとても思い出深いし、幸せなことに僕の建築観をつぎ込むことができました。
先日、友人・板野君の独立処女作を拝見する機会に恵まれました。築30年程度の和風住宅の一部リフォームです。
板野君は、某有名建築家に師事したキレ者ですが、いつからか体型の方は全くキレておらず、例の3匹の子豚会議でもヒトキワ「子豚感」を醸し出している彼です。(本ブログを読んでくださっている板野奥サマ、ホント申し訳ありません。)
さてさて、デザインはキレてるのか?そんな野次馬感を持ってお邪魔しました。
玄関を開けた瞬間・・・
「キレてる。」
温かみのある雰囲気の中、彼が師匠から学んできたであろう空間の「緊張感」も漂ってきます。
「素敵ですね。快適になったでしょ?」
と感想を伝えた時のお施主様の嬉しそうな顔・・・
「いわゆる「和風」でまとめられるきわめてあいまいなデザイン領域への試みでした。」
と彼が自身のブログで語る通り、本来自分の得意領域ではないはずの「和風」を望む施主と正面から誠実に向かい合い、見事に満足させることに成功したようです。
では板野君は自分を殺して施主の満足だけを追求したのか・・・そんなことはなく、色々なところに彼の「想い」が散りばめられていました。
施工日数約3ヶ月。うち、現場に足を運んだのは35日・・・そんな熱い想いが伝わる、見事な仕事でした。
2回もお茶を出してくださったお施主様が、
「良いですね、切磋琢磨する仲間がいて。」と一言。
そう。まさに切磋琢磨できる仲間の存在は脅威でもあり、嬉しくもある。
僕の手がける住宅も、お施主様のご好意に恵まれる機会があれば、板野君を招待しよう。きっと刺激を与えれるはず。
Comment [5]
じゃあうちで。
投稿者: ヤマケン | June 5, 2007 3:22 PM
日時: June 5, 2007 15:22
お恥ずかしい・・・・
忙しい中足を運んでいただき感謝します。
是非井上君の手がけた物件にも招待して~。
投稿者: イタノ | June 5, 2007 4:38 PM
日時: June 5, 2007 16:38
じゃヤマケン家で。
外構終わったらお披露目パーティーしましょ、ヤマケン殿。
投稿者: イノウエサトル | June 6, 2007 9:42 AM
日時: June 6, 2007 09:42
とりあえず茶菓子とカメラとスケール持参して参加します。
>イノウエ様。ヤマケン様(初対面です) 3匹の一匹
投稿者: amp | June 7, 2007 9:14 AM
日時: June 7, 2007 09:14
>amp殿
いやいや、ビールをお願いします。
投稿者: イノウエサトル | June 7, 2007 9:24 PM
日時: June 7, 2007 21:24