「床は木の無垢材にしたい。」

設計を依頼されるほとんどのお施主からそうリクエストされます。

「常に触れる部位」である床材選択の重要性を皆さん認識していらっしゃるようです。

無垢材は文字通り生きた木ですので、季節の変化や経年で少しずつ変化し、「反り」や「くせり」を生じます。水をこぼせば染みになるし、メンテナンスには多少の手間がかかります。

価格も、ベニヤを積層した複合フローリングという工業製品に比べれば、一般的には割高です。

しかし、そういったデメリットを考慮しても、効果と満足度は絶大です。

マイマイハウスも、竣工後お施主様から

「この床だけはホント良かったです。」（「だけは」にアクセントがありました）

と言われ、「だけは」という表現はあくまで慣用的に用いられる強調の意味で使ったんだろうと自分を納得させて、満足した覚えがあります。

先日、アポ無し突撃の記事を巡ってメールをいただいた際、こんな画像が添付されてきました。

「最近ムスメはこの状態でテレビを観ます。床がキモチいいらしいです♪」

とのこと。可愛いすぎます。

参考までにマイマイハウス床材スペックを公開します。

■■床材スペック■■

■材種：
フレンチパイン170幅HG（ハイグレード）無塗装品

■規格寸法：
厚み21mm×幅170mm×長さ2000mm

■材のみ参考価格：
約4000円／㎡

■採用メーカー
株式会社ニッシンイクス（担当：石丸さん←色々と相談に乗ってくださいます）

●●塗装スペック●●

●塗料：ワトコオイル「ナチュラル」（設計者支給：竣工祝いとして）

●施工：施主ご家族

床暖房設置の際は採用できませんが、かなりお手頃価格で高品質を望める仕様です。多くの建築家物件で採用されていると思います。

限られた予算の中で家を実現しようとすると、複合フローリングも選択肢に入れざるを得ませんが、その選択は最後の手段としたいものです。

マイマイハウスも危うく複合フローリングになるところでしたが、施工の執行建設、中でも担当マネージャーO西氏の努力もあって実現することができました。（ちなみに２階は複合フローリングです）