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大きな屋根の家・風水鑑定へ!

風水鑑定のために、アトリエサンカクスケールにお邪魔しました。鑑定をしてくださる代表の井上氏は、一級建築士でありながら風水師に住み込みで師事したという経験をもつ稀有な設計者です。

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「大きな屋根の家」のクライアントとの出会いは、風水というか、家相に関する相談がきっかけでした。

クライアントも建築士さんでいらっしゃるので、始めはご自分でプランニングされていたのですが、親戚などから家相が悪い(いわゆる鬼門に水廻りがあるなど)と言われるのでどうしたものかと相談を受けました。

僕が風水・家相に関して胸を張って言えるのは、これだけです。

鬼門「だけ」を気にする家相説はただの迷信

そして、この迷信に振り回されている人が結構多い。

風水は、もともと国を治めるための学問で、非常に奥が深く、さらに門外不出のものでした。それが、いつの間にか民衆に漏れるような感じで断片的に伝わったのが安直な「鬼門」鑑定法(?)で、拠所としては非常に頼りないものです。

つまり、鬼門に水廻りが云々を気にして譲らないクライアントは、ただの迷信に振り回されて、不幸な家造りに突っ走ってしまう可能性が高いということです。正直、そんなクライアントの家造りには関わりたくない。(あ、言っちゃった!)。

しかし、こういったことを一度気にしだすと、潜在的に体調や精神に影響を与えるというのも理解できます。逆に言えば、住み手がきちんと納得すれば「安心感」となって家造りの付加価値になり得ます。

そこで、大きな屋根の家・クライアントにも、風水や家相は非常に奥が深く、僕ら建築家のプロフェッションではないことを伝え、きちんと風水師に鑑定してもらいましょうと提案しました。

ということで、僕は鬼門の制約から解き放たれてプランに取り組むことができました。完璧なプランでしたが、ほぼどんぴしゃで鬼門に水廻りがあたってました。

井上氏は、クライアントの生年月日や家造りに至るストーリーを熟知した上で、細かなアドバイスをくださいます。鬼門方向はこのケースでは逆に良い方向だとのことで、僕のプランに関しても、2、3注意点を指摘されましたが、簡単な変更でクリアできるものでした。

井上氏の鑑定が優秀なのは、「これはダメ、あれはダメ」という制約型ではなく、「プランをこうしたいなら、こう(例えば水晶を置くとか)すれば解決できますよ」という感じの「解決型」です。

風水や家相を気にするクライアントには、井上さんとタッグを組んで「W井上」で臨む以外、今のところ選択肢がありません。(はっきり言って事務所レベルでは商売カタキなんですが^^;)

正直言って、井上さんには大変申し訳ないのですが熱心に聞き入り、鑑定に一喜一憂するクライアントの横で「こりゃ恋占いみたいなものだな。」と思うこともあります。だけど、誠実な井上さんを施主が信頼し、これから建つ家への不安が取り除かれているのは確かです。

風水鑑定は通常の設計プロセスでは必要無い「余計な作業」です。しかし、風水や家相を非科学的だと一蹴して無視するよりは、それを気にするクライアントに対してこういった対応をすることが設計者としての僕への信頼を高めるのであれば、キチンと行うべきだと思います。

大きな屋根の家は2回目の設計。もちろん風水鑑定も2回目で、井上氏に苦笑されてしまいました。

鑑定後、クライアントと近くのロイヤルホストで鑑定に基づく打ち合わせ。

真昼間からワインを頼むほど安心されたようです。めでたしめでたし。
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Comment [2]

amp:

設計人で風水鑑定に連続2回きてくれたのは、サトルっちが第1号でした。これからもゆっくりやっていきますので、また使って下さい。「W井上」(直球なネーミングですな!)は私にとっては強敵の2人ですが、今後もよろしゅう。

イノウエサトル:

先日の会議、お疲れ様。そして傷付けたらしくてゴメン。

内でも外でも「井上」からいじられて大変だね^^

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