建築の神様
目下の頭痛の種。ヒマワリハウス。
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最近、夜中になると偏頭痛がします。
多分原因はこれ。ヒマワリハウスがばしっと決まらないのです。
一度お施主さんにはプランを提示し、基本的に気に入っていただいているのですが、それはこの変形敷地を購入するかどうかの決断をお手伝いするために短期間で描いたものなので、お施主さんの要望や予算に合わせて練り直す必要があります。描いては壊し、描いては壊しの繰り返しの毎日です。
建築のプランは、お施主さんに提示する時はまるで理論的に導き出されたかのように説明するのですが、実際はかなり身体的、感覚的ものだと思います。つまり、運だったりとか、その時の体調だったりとか、精神的なものに左右されるものだと思います。鉛筆を握って手をぐるぐる動かして、根拠の無い線から何かを発見するってこともあります。
だから、時間さえかければ導き出されるってものでもないのですが、プロとして限られた時間で案を搾り出す必要があることもあります。
ヒマワリハウスは、敷地の条件やお施主さんの要望は頭の中に入っているのですが、未だ「これしかない」状況が生まれません。
僕は、かっこつけて、こういう状態を「建築の神様が降りてくるのを待っている」と呼んでいます。ちょっとしたアーティスト気取りです。
この状態が一番楽しくもあり、苦しくもあります。そして、敷地や施主のポテンシャルが高いほどこの状態が長引くことが多いように思います。
ヒマワリハウスは、ようやく神様が光の向こうにチラ見できるくらいになってきました。
施主よりも首を長くして待ってくれているOニシさん、もう少し待っててね~。