七洋製作所という業務用オーブンメーカーが、業務用のノウハウを活かした家庭用オーブンを開発したとのことで、そのプロモーションイベントに招待されて行ってきました。

普通ならこのようなセレブなイベントには全く縁が無いはずなんですが、友人の友人が七洋製作所でこの新商品を担当しているとのことでご招待いただきました。

「家庭用プロフェッショナル・オーブン　プティ・バッケン（電気式）」

カタログのロゴや色使いなんかを見ると、イメージ戦略には力を入れているようでかなりレベルの高いです。そしてモノ自体は・・・

（商品を解説する中島寛シェフ）

でかい・ごつい。

100ｋｇあるそうです。その他特徴なんかは七洋製作所HP参照！

petitという割には業務用の無骨さがそのまんまで、デザインは最高です。余計な装飾とか意匠は無く、機能を追及した結果を素直にカタチにした、という感じです。厚塗り塗装の感じなんか、ヤマケンが見たら「うほっ♪」となること間違いありません。色使いもすごくいい。白がベース価格で、数万円アップでそれ以外の色を選択できるとのこと。

このプロモーションイベントでは一般的な家庭用オーブンを用いたものと、プティ・バッケンで作ったものを食べ比べる、というものでした。ちなみに作ったのはシュークリームでした。

もう、そりゃ、圧倒的にちがいます。びっくりするほどです。シェフの先生も「これがオーブンの違いです！」と言い切っていらっしゃいました。

ただ、当然普通のオーブンと値段も圧倒的にちがいます。50万だそうです。それに大きいし重いし、これを置くキッチンにもそれなりのしつらえや準備が必要になってきます。金食い虫なのは間違いありません。

素人の心配で、一体誰が買うんだろうと思ってしまいます。しかし、営業の方いわく「普通の主婦の方」とか「自宅でお菓子教室を開いている方」が結構買っていかれるそうです。なるほど、確かに大手家電メーカーが、数万円という価格帯で凌ぎを削っているのを考えると、逆にこのクラスの方が狙い目なのかも知れません。

僕のイメージなんですが・・・

本当にお菓子づくりが好きな主婦が、バッケンに魅入られてしまいます。主婦友のランチのお誘いも断り、頑張ってパートなどでコツコツとお金を貯め、「そんなでかいのウチのどこに置くんだよ！」とダンナにあきれられながらもカタログを眺め、ついにプティ・バッケン購入！狭いマンションの小さなキッチンで、毎日のように美味しいお菓子を作ってくれるそんな奥さんを見てダンナが「おい・・・住宅展示場、見に行こうか」と、新居建設を決意する・・・みたいなそんな可愛らしいストーリーがいいかな、と。

まだまだメジャーとは言えないこの商品ですが、商品力に支えられたブランド力はばっちりだと思います。価格は絶対に下げてはいけないと思う。

沢山売れるといいですね！Nさん！