スタートレック 02 緻密な設定・デザイン
スタートレックを何度観ても飽きないのは、緻密な「設定」と「デザイン」があるからだと思います。
何度観てもインテリアとか船とか都市とかファッションのデザインに心奪われます。この戦艦・エンタープライズなんかどうしてこんなカタチになるんだろう・・・
日本の場合、漫画は恐らく世界トを凌ぐ構想力を持っていると思いますが、ドラマや映画ではアメリカに遠く及んでいないと思います。スタトレは、まだ見ぬ世界を描くことへのエネルギーの掛け方が半端ではありません。
ということで、最近スタトレを観る際は背景ばかり見ています。例えば、様々な星とその帝国が登場しますが、それぞれしっかりとした文化設定を持っています。たまに登場する街並みなんかは、絶対に建築系のスペシャリストが制作に関わっています。
数年前、アメリカに留学していた時に知ったことですが、本当に優秀な建築系学生は、建築ではなく映画の道に進む、というより引き抜かれていくそうです。そんな人材が数多く関わっていると思います。
例えば・・・
地球人と近い姿で、性質も似ている惑星ベイジョー。緑あふれる環境。
軍部が強い力をもつ好戦的なカーデシア帝国
これまた好戦的なロミュラン帝国
貪欲で金儲けしか考えていないフェレンギ人のフェレンギ帝国。チビで醜い顔をしている。日本人がモデルらしい。都市のショットも、常に雨。
地球を中心とした惑星連邦。サンフランシスコが本部という設定。なぜか庭は東洋風。
こんな感じで、完全に架空の世界を描いている映画や漫画の意匠を分析し、楽しむというのも良いかもしれません。
実は漫画もそういう目で見ると面白いんです。この手の記事で次回予告をするなら、
「Pluto(プルートウ)に見る浦沢直樹のキンミライ都市観 ~手塚治虫との比較」です。
お楽しみに~(あまり期待しないで~)