バジルの死
「あれー?もう枯れとるー。」
長女が、一輪挿し用の花瓶を見ながらブツブツ言ってる。
よく見ると、こ汚い草が一本挿してある。
どうした?と聞くと、一昨日挿したバジルがもう枯れている、と言う。
(なんでバジルの一輪挿しやねん)
と心でツッコミながらよく見ると、、、逆さま。このバジル、天地が逆さま。
まるでバジルのヤツハカ村。
水を欲する根っこは、からっからの空中に、そして水分を蒸散させる側の葉は、水でひたっひたに。
もっとも悲惨な死がそこにはあった。
逆さまやぞ?それ、と言うと、、、
バジルをつまみ、しばらく見つめたあと、こちらに振り向き、テヘペロ顔。
小2クオリティなのか?B型クオリティなのか?
父はとても心配です。